2015年2月22日、富山県射水市新湊きっときと市場
ダイオウイカのとてもレアなドキュメンタリー映像が公開されて早2年。
昨年、日本各地ではかなりの個体が漁などであがりましたが、今年もかなり多くの個体があがっています。
幻の様な存在だったダイオウイカは既にレア扱いでは無くなってきている中、どうしても気になってしまうのがその「お味」です。
そんな中、富山県では水産物加工をしている会社がスルメ化に成功し、それを今日試食会まで開催してくれるという。これはとてもおもしろい体験になるので、当日を楽しみにしていました。
10時より15時まで開催、数に限りありと記載されていたので、9時半に到着して並ぶ決意をしていたのですが、先着300名は試食権が確定で、その後は抽選という事に…。並べば食べられると思い込んでいたので、抽選は必死…w; 焼いているところもじっくり見たかったのですが、館内で抽選番号と睨めっこする事に…。
これが本日試食される個体です。大人も子どもも、自分も気になるのはやはり「臭い」で、うわさのアンモニア臭がしないのか、ついつい鼻を近づけて何度か嗅いでみるのですが、普通にスルメの香りがするのです。以前、スーパーで生の個体の展示もありましたが、そこでも氷が敷かれていた為か、アンモニア臭はほとんど感じられず、少し生臭い程度のものでした。今はその臭いと言われているアンモニア臭を嗅いでみたい願望さえ芽生えていますw
館内には巨大スルメが展示されていました。1月に展示されていたものは状態が悪くなり、早めに引き上げていたのでレプリカなのかと思いきや、別の個体が用意された様です。おかげでスルメの展示も見る事が叶いました。
そしていよいよ抽選会。なんと、うちの家族は息子のみが当選しました…。訪れる前、息子はダイオウイカは食べたくないと仕切りに言っていたので、頼めばくれるかもと思ったら、当たったのがうれしくてくれず…(予想どおりw)。。ソフトクリームと交換しないかと交渉するも決裂し、なんとか半分貰える事になりましたw そして小さな切り身を何度も何度も噛み締めて確かめた味は…肉厚のあるイカの一夜干しを普通に食べている感じと変わりません。更に噛み続けていると、普通のスルメよりしょっぱい感じがあり、苦味も少々感じられました。よく不味いと言われているのを見かけますが、不味くはありません。特別美味くもありませんが、普通に美味しく食べられます。
そして、追加当選の発表があり、今度は僕も当選しました!(やったーw)。
ダイオウイカスルメ試食権を争う抽選券はホタルイカの素干し!
これをライターで炙って食べながら当選を願いましたw
再び列に並び、イカの切り身をGETしました。
今度は息子に半分あげて食べましたが、これがかなり水分があってとてもしょっぱく、生臭さも感じ、やや不味いのですw 部位により味が大きく異なるのか、10mm × 20mm程度の切り身なのでどの部位か解りませんでしたが、もしや「足」なのかと想像しておりました。この為か、報道からインタビューを受けている方の感想も異なり、「美味い。」「思っていたよりソフト。」「毎日食べたいとは思わない。」「味がしなかった。」「ゴムっぽい。」などと様々な様です。
僕の感想は「美味くも不味くも無く、また食べたいとは思わない。普通のスルメの方が美味しい。」という感じです。ただ、多くが言う「不味くて食べられない。」というのは大間違いであり、調理次第では無理なく食べられるのが正論だと確信できました。何事も予想や想像で判断して断言するのはよくありません。
日中は立山連峰がとても美しく、何度も見入ります。
この雄大な山々があるからこそ富山湾の恵みと面白さがあるものだと、毎度ながら感動させられるものです。
冬はブリやカニ、そしてシロエビ。3月くらいになるとホタルイカで海はまた大賑わいになる時期を迎えようとしています。
今回の試食会は実にありがたいもので良い機会に恵まれました。一生の思い出となりそうです。
加工された浜常食品工業様には大感謝です! とてもおもしろかった!!
富山県射水市