
十二町潟水郷公園 posted by (C)yamanao999
17日、予定は昨日の悪天候で延期となってしまい、スケジュールがすっぽり空いてしまいました。ならば氷見へ行って、美味しいものでも食べに行こう…と考えていたところ、オニバスの事を思い出しました。氷見に行くのはほとんどが冬場か春先にリフレッシュ目的が多く、オニバスは見られない時期ばかりでした。

十二町潟水郷公園・オニバスの池 posted by (C)yamanao999
到着してすぐにオニバス池に向かったところ、圧巻されました!こんなのが見られるのならもっと早く行くべきだったと…。写真でしか見たことがなかったデコボコした大きな葉が池を覆い尽くしています。

オニバス posted by (C)yamanao999
(スイレン目 スイレン科)

オニバス posted by (C)yamanao999
陰影の力強さがものすごいです!見ていてずっと飽きることがなく、隅々眺めて時間が経過していきます…。
改めて知ったのはハス科ではなくスイレン科。設置された看板を見る人の多くがすこし驚いて見ている様子です。

オニバス posted by (C)yamanao999

オニバス posted by (C)yamanao999
表面には無数のトゲがあります。これは写真を見るだけでは気づきませんでした。バラの棘とよく似ており、指で触れると結構痛いです。

オニバス posted by (C)yamanao999
ちょうど花も見られました。うまく隙間から顔を出してるものもありますが、ほとんどが葉を貫通して出てきています。

オニバス posted by (C)yamanao999
花も鋭い棘で覆われています。

オニバス posted by (C)yamanao999
ハスのような大きな花ではなく、葉の割にはすこし小さく感じる紫の花がポツポツ咲いて見えます。

ハラビロトンボ posted by (C)yamanao999
(トンボ目 トンボ科)
花先にトンボの姿が確認できます。ハラビロトンボのようです。

メダカ posted by (C)yamanao999
葉の隙間からはおびただしい数のメダカの姿も。

エリザハンミョウ posted by (C)yamanao999
あ!

エリザハンミョウ posted by (C)yamanao999
(甲虫目 ハンミョウ科)
これを見つけてハッとなりました!エリザハンミョウが葉上に生息して見られます。最初は偶然葉に乗ったのかと思いましたが、見回してみるとかなりの個体が池の中心部に至るまで活動していたのです。

エリザハンミョウ posted by (C)yamanao999
葉上にはタニシも多く見られ、その臭いも影響してなのか小さなハエがやって来るため、それを狙ってハンミョウも生息している様子です。これはおもしろいと感じ、ここでスイッチが入り、単なるオニバス鑑賞ではなくなってしまいました。

セスジイトトンボ posted by (C)yamanao999
(トンボ目 イトトンボ科)

セスジイトトンボ posted by (C)yamanao999
セスジイトトンボの個体数も多く、小さなハエ目を捕食する様子が伺えます。

セスジイトトンボ posted by (C)yamanao999
葉の形状を利用して身を隠しながら翅を休める個体や、

セスジイトトンボ posted by (C)yamanao999
隙間に映えたヒシの隙間に産卵しているペアの姿も見られ、なんとも微笑ましい光景だ。

ハラビロトンボ posted by (C)yamanao999
と!観察していたところ、ハラビロトンボに捕食されてしまいました!!
オスだけ食べられてしまい、メスはオスの尾を首に付けたままなんとか逃げ切っていました。
こうした捕食シーンが度々確認でき、ハラビロトンボは印象していたよりも恐いトンボだと感じました。

クサガメ posted by (C)yamanao999
(カメ目 イシガメ科)
クサガメもいました。人が来るとたちまち水の中へ…。人が去ると再び甲羅干しを始めます。

ギンヤンマ posted by (C)yamanao999
(トンボ目 ヤンマ科)
最も優雅に見えたのがギンヤンマ、独特な背景の中で複数の個体が縄張り争いして見られました。
単にオニバスを見に向かっただけだったのですが、このオニバスの世界がとてもおもしろく、また時期をズラして撮りためてみたいと思います。人が管理している池ならではの世界かもしれませんが、それも含めて現代のオニバスの世界をテーマに取り組んでみようと思います。
富山県氷見市
十二町潟水郷公園・オニバス池
【関連する記事】